TARGET日本支店代表のAdrian Leeさんにインタビューをさせて頂きました!!!
なかなか聞けないであろう、TARGET社の商品プロモーションなどについてインタビューを行いました!
Q1:TARGET社の理念や方針を教えてください。
今後もNo.1のダーツメーカーでいたいですね。
TARGETはこれからも色々な新商品・面白い商品を出していきます。
フィル・テイラー、エイドリアン・ルイス、スティーブン・バンティングの3人のワールドチャンピオンが、オンライン対戦を行います。(http://vs.phoenixdart.com/jp/event/phoenix10th/online)
TARGETのファンのダーツプレイヤーはもちろん、一般のダーツプレイヤーにも、ソフトダーツでTARGETの3人のレジェンドに挑戦していただきたいです。
来年以降、来日した際に時間があればまたイベントを開催したいですね。
Q2:イギリスと日本での商品プロモーションの違いはありますか?
例えば、日本だとソフトダーツが主流ですが、イギリスではハードダーツが主流になっているのでお客さんの層も変わってくると思います。
そうなると当然プロモーションも変わると思いますが、何か違いはありますか?
日本のお客さんはデザインが細かく繊細な物を好みます。製品はもちろん、製品の説明などもしっかりした物でなければなりません。
イギリスの方はシンプルな物でも大丈夫ですね。ユーザーも多いのでいろいろな製品が売れます。
日本は繊細です。
Q3:イギリス向けと日本向けのバレルの違いはありますか?
例えば、カレラアズーリ・コ―テックスのジャパンラインはイギリスでは発表されていないようでした。
その他にもフィル・テイラーモデルのPOWER 9FIVE オリジナルのGEN-1は『ASIA』、GEN-2は『JAPAN』となっていました。
そのことを考えると日本をかなり意識しているようですが、いかがでしょうか?
アジアの他の国々も日本のトレンドに合わせている様子がありますので、そういった意味でもアジア=日本ですね。
バレルの形状も日本とイギリスでは好みが全然違います。例えば、コ―テックスとかでもイギリスの選手はストレートバレルが好きですね。
日本だとストレートバレルはあまり人気がないので、やっぱり国で分けたりはしますね。
同じアジアでも香港はストレートが人気ですね。コ―テックスもジャパンラインよりはストレートのCX10が売れます。それもやっぱりユーザーの層の違いによるものだと思います。
TARGETはイギリスと日本のファンにいいものを作りたいので、そういったところにも気を配っています。
コ―テックスを使って頂く為にも、ジャパンラインとして『ヴォーロ』、『アリア』、『チェーロ』を発売しました。
日本は特別な市場だと思います。他とは違う感じです。
日本だと同じストレートバレルでも繊細で複雑な感じの方が好まれますね。
日本のプレイヤーは細かく、複数のカットを使ったバレルが多いですよね。
でも、本人たちはシンプルでいいようです。逆にこっちがこだわり過ぎても選手たちが困ってしまうので。
選手モデルは、本当に選手の事を考えて作りますね。彼らのファンに選手モデルが合うか合わないかは別です。
フィル・テイラー選手モデル、エイドリアン・ルイス選手モデルなどは、選手が好きだから買うプレイヤーもいますし、自分に合ったから買う人もいます。
あとは選手にもよりますね。例えばフィル・テイラー選手はブルーが好きなので、彼のバレルにはブルーのコーティングが入っています。あとフィル・テイラー選手はかっこいいバレルが好きなので、普通のバレルには興味が無いようです。
新しいバレルが合わない選手もいるんですか?
TARGETには開発力があるので選手に合うものが出来るまで作ります。
向こうではそういった点でも細かくないですね。もし新しい選手モデルが出てその後、選手が以前のモデルに変えてもファンは仕方がないと思ってあまり気にしません。
でも、日本だとそれは絶対に良くないですね。例えば、星野光正選手の新しいモデルが出て、数か月使って前のモデルに戻ったら市場的にも良くないですね。
でも、向こうの選手とかは3,4種類ぐらいで簡単にOKを出しますね。もちろん、それがダメだったらすぐに変えます。そういうところが違います。
日本の選手はファンの事も考えて簡単にOKは出せませんね。
形状的に似ていたのですが、POWER 9ZEROとかを使っていたりしますか?
彼らはプロトを使ってもすごいプレーをしますので心配はいりませんよ。
Q4:PDC JAPAN MASTERSでは8人中3人がTARGETプレイヤーですがそこでの見所はありますか?
TARGETとして特に注目して欲しいポイントがあればぜひ教えてください。
日本ではまだまだですね。今はTARGETの名前はだいたいのダーツプレイヤーが知っていますが、選手たちがどれぐらい強いかっていうのはわかってないと思います。
だからこそ、今回はチャンスです。今回来るフィル・テイラー選手、エイドリアン・ルイス選手、スティーブン・バンティング選手の3人でワールドチャンピオンに19回もなっているんです。
今回のPDC JAPAN MASTERSでは日本のダーツプレイヤーにしっかりアピールしたいです。
PDCの中でもトッププレイヤー8人しか来れないMASTERSにTARGETプレイヤーが3人もいるんです。
ダーツショップで投げているプレイヤーは別ですよ。ライトユーザーに聞いた場合です。
今回のPDC JAPAN MASTERSではそういったライトユーザーの方にもしっかりアピールしたいです。
Q5:TARGETの日本支店にはもっと海外向けの製品は入ってこないのですか?
TARGET日本支店とTARGET本社では商品の傾向も全然違いますね。
だから、こっちに入れてない海外限定の商品とかもありますよ。その逆にコ―テックスのジャパンラインなどは向こうでは売ってないですね。
見た目はカッコイイですがあまり売れないんです。なぜならストレートバレルが好きだから。
知っているかどうかわかりませんが、今はイギリスと中国にTARGETの工場があります。メインはイギリスですが、二つの工場で使っている機械はすべて日本製の最新のものを使用しています。
毎年5台ぐらいは新しい機械を入れています。だから、機械だけで考えてもTARGETはダーツ業界で1番ですよ。中国のエンジニアもとても優秀なので、TARGETは自信をもっていい製品を作れます。
ダーツプレイヤーに言いたいのは価格の高いバレルも安いバレルもすべて同じ最新の機械を使っているという事です。だからTARGETの品質は絶対に良いです。
5,000円のバレルでも10,000円のバレルでも同じ機械です。安いバレルだからと言って手抜きをするという事は絶対にありません。
そして、TARGETは100%自社工場なので品質をしっかりとコントロールできますね。
インタビューは以上になります。
ありがとうございました!
インタビューを終えての感想
同じターゲットでもイギリスと日本でここまで製品のプロモーションや傾向の違いがあるのは驚きですよね。個人的にはあまり差は無いものだと思っていました。
中でもTARGETさんの製造現場のお話はユーザー必見ですよ。TARGETさんのカットは以前から綺麗だと思っていましたが、最新の機械を毎年導入するという素晴らしい企業努力の結果でした。
今TARGETさんのバレルを使用している方はもちろん、これからTARGETのバレルを使おうと考えている方、新しいバレルを探している方は、TARGETさんのバレルのカットをよく観察してみてください。他社とは違うと思いますよ。
また機会があればインタビューをさせていただきたいと思います。今度はAll Of Darts読者からの質問に答えていただく企画とかも面白いかと思います。
リーさん、大変貴重なお話ありがとうございました!
今後もAll Of Dartsをよろしくお願い致します!